知って得する!

吹替王国 ムービープラスでは、「もっと吹替が観たい!」「あの声優さんの声のバージョンが観たい!」という皆様の声にお応えすべく、声優にフィーチャーして映画をセレクト&一挙放送。

#12 声優:田中敦子

2017年10月某日。今回収録したアテレコおもしろCMは、「草薙素子『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』編」、「ケイト・ベッキンセール『ミラクル・ニール!』編」、「エリザベス・シュー『インビジブル』編」、「田中敦子登場編」の4バージョン。

大塚(明夫)さんのバトーと山寺(宏一)さんのトグサについていく

── 「吹替王国」はご存知でしたか?

はい。Twitterのタイムラインにあがってくる「吹替王国」の話題や動画は以前から拝見していました。あとは、8月に放送した「吹替王国」の山寺宏一さんと大塚明夫さんのインタビューを雑誌で拝見しました。そのインタビューの中で、私の名前を出してくださっていて嬉しかったです。

── 「吹替王国」のオファーがあった時、どのように感じましたか?

今までのメンバーの方たちが素晴らしすぎて、私でいいのかしらと思いました。でも、オファーをいただいて嬉しく思い感謝していますし、光栄です。

── おもしろCMのナレーション収録はいかがでしたか?

こういう楽しい企画は大好きなので、楽しんでやらせていただきました。見ている方たちにも喜んでいただけるんじゃないかなと思います。

── おもしろCMのナレーション収録では、複数のキャラクターを瞬時に切り替える場面がありました。難しくないでしょうか?

どの作品のどんな役もすべて大変で、やりやすい・やりにくいということもありません。ひとつひとつ魂を注ぎ込んで演じています。自分で「こういう風に変えよう」というのではなく、役や女優さんから受けるインスピレーションだったり、アニメだったらキャラクターの絵を見て「こういう女性はこういう風にしゃべるんじゃないか」と想像しながらやっています。一日にいろんな役をやることもありますし、その時その時で役が私に憑依してくれればいいかなと思ってやっています。

── 「吹替王国」でアニメーション映画をラインアップするのは初めてなのですが、アニメーションと洋画の吹き替えに違いはありますか?

お芝居をするということに関しては基本的には一緒ですが、工程が違います。洋画吹き替えの場合は、音楽も効果音も編集も、すべてが完成された作品を観て、インスピレーションを受けてイメージを膨らませ、役者さんの心情を日本語で表現するということが主体です。一方、アニメーションの場合は、まだ絵も完全にできていないですし、完成品は監督の頭の中にしかないんですね。だから、現場で音響監督やスタッフの方たちとディスカッションをしながら作り上げていきます。ですので、すべて自分で作ったものを収録当日にスタジオで表現しなければならない映画の吹き替えの方がシビアかもしれません。

── 「攻殻機動隊」で草薙素子を最初に演じたのは1995年です。その時と今とで、演じる側の心情の変化などはありますか?

アプローチの仕方は全く変わっていないです。私は生身の人間なのでどうしても年を取ってしまいますが、当初の印象を引き継ぎながら、大きく変わらないように心がけています。

── 今日収録したCMで演じた3人のキャラクターの中では素子が一番低い、ドスのきいた声でした。自然にそういう声になるんでしょうか?

押井守監督から「素子の脳内設定は40~50代。世の中を知り尽くしてすべてを達観したような、ある種“枯れた”感じで演じてほしい」という指示がありました。1995年当時、私はまだ30代前半だったので、監督からのリクエストに応えることで精一杯でした。声が高いとか低いとかではなく、枯れた感じを表現するために抑揚を抑えるような演技になりました。

── ということは、今の方が役に近づいているのでは?

そうかもしれないです。年齢もそうですし、彼女は義体なので声は変わらないはずなんですけど、たぶん感覚的には今の方が近いのかもしれません。

── 田中さんにとって「攻殻機動隊」とは、どんな作品ですか?

この作品がなければ、たぶん私は今ここにこうしていないだろうと思うくらい、声優としての道標のような大切な作品です。この年になっても日々オーディションが繰り返され、受からないことの方が多いという状況において、声優人生の初期の頃に「攻殻機動隊」の素子役に選んで頂けたことは、非常に奇跡的なことだと感じています。

── もしかしたら、一番長く演じているキャラクターではないですか?

足かけという意味では一番長いと思います。95年から今年の実写映画の吹替版まで、足かけ22年ということになりますね。

── いつもアニメーションに声をあてているものを、実写で吹き替えるというのはどんな気持ちなんでしょう。

この作品は、いくつかの転機があります。最初に95年の「攻殻機動隊」があって、次にテレビシリーズになる時、「イノセンス」、そして実写映画・・・、素子役は私じゃなくなってもおかしくないポイントがいくつもあったんですね。テレビシリーズの時も「イノセンス」の時もオーディションが行われていましたし。実写の時にはオーディションはなかったですけど、素子を演じたスカーレット・ヨハンソンは、ほかの声優さんや女優さんが吹き替えていらっしゃるケースが多く、流れとしてはそちらにオファーがいってもおかしくなかったので、「素子がまた私のところに来てくれた。私を選んでくれた。」という不思議な気持ちになりました。実写版の時にもオリジナルメンバーを集めていただいた吹き替えの現場だったので、違和感も全くなく、アニメーションをあてていたときと同じように大塚(明夫)さんのバトーと山寺(宏一)さんのトグサについていけばいいんだなという気持ちで演じていました。
ご自分の出番がないときに、山寺さんが後ろで私のミラ少佐と大塚さんのバトーの会話を聞いていらして、「目をつぶって聞いているとさ、アニメの時と全く一緒だよね。アニメーションが浮かんでくるよね」って言ってくださったことがとても嬉しくて。この仕事を20年以上やり続けてきたことへの、神様からのご褒美なのかなという感じがしています。

── 当たり役がひとつあるということは、声優さんにとってすごく大きなことなんですね。

そうだと思います。幸運だったとしか言いようがありません。


合わせて観よう!

12/29(金)21:15
『マスク【地上波吹替版】』山寺宏一と大塚明夫が共演した貴重なバージョン
12/29(金)23:15
「吹替王国SP対談 声優:山寺宏一×大塚明夫(再編集版)」

クールな役が多いけど、私は天然(笑)

── 『ミラクル・ニール!』はどんな現場でしたか?

ワンちゃんの声を岩崎ひろしさんがやられています。本家ではロビン・ウィリアムズさんがあてていらして、この役を最後に亡くなられたんです。ですので追悼という意味もありますし、岩崎さんはコメディがお好きな方なので、かなり色々盛り込んでいらしたと思います。楽しい現場だったことを覚えています。

── 今回ケイト・ベッキンセールの2作品がラインアップに入っています。まったく違うキャラクターですが、同じ女優さんを演じるということで意識されることはありますか?

ケイト・ベッキンセールにしても、よくやらせていただくニコール・キッドマンにしても、作品によってキャラクターや役作りが全く違います。例えば、ケイト・ベッキンセールは「アンダーワールド」シリーズでの役柄と、今回放送する『ミラクル・ニール!』や『リーガル・マインド ~裏切りの法廷~』の役柄とでは全く違う表情ですよね。ハリウッドの女優さんって本当にすごいなと思います。その作品の役柄から受けるイメージで演じるので、作品ごとに違う表現になりますね。

── 演じていて、「この役は自分に向いているな」「やっていて楽しいな」と感じるキャラクターはいますか?

与えていただく役を精一杯演じることだけを考えて今までやってきました。どの役にも楽しさを見出せたら、それでもう半分成功かなと思っています。あと、人生にとって笑いというものがとても大切なんだな、ということをひしひしと感じています。どの役にも楽しさがあるんですけど、特にコメディ作品を通して皆さんに笑顔になってもらえるような作品を届けられると嬉しいですし、それによって自分も楽しめたり笑顔になれたりっていう作品が素敵だな、とここ何年かで強く感じるようになりました。

── コメディを演じる際、現場に入る前にテンションを上げていくなど、ほかの作品とは違う取り組みをされますか?

声優に対して、演じる役柄って比較的決まってきますよね。例えば私の場合だと、弁護士、医者、刑事など、クールで頭の切れる女性の役をなぜかいただくことが多くて。私は内面はとても天然で、自分の性格とはだいぶ違うんですけどね(笑)。コメディ作品に関しても、必ずキャスティングされる声優さんっていうのがいらっしゃるんですよね。ですので、そういう声優さんたちとご一緒するだけで、「この現場がコメディなんだな。今日はコメディ作品を収録するんだな」という気持ちにさせてくれます。それに、そういう方たちが輪をかけて技の競い合いじゃないですけど、「これでもか!」っていうコテコテ感をどんどん積み上げていくので、自分も負けじと火がついたり(笑)。そういうところで良い化学反応が起きて、現場の雰囲気がバージョンアップして。みんなでそういう空気感を作っていけるところが、コメディ作品の醍醐味なのかなと思います。

── アドリブなんかも飛び出してくるんでしょうか?

アドリブをされる方もいらっしゃいますね。音響監督さんによっては「アドリブはやめてほしい」という方もいれば、「いくらでも盛り込んでいいよ」っていう方もいらっしゃるので、そのあたりは現場の舵取りである音響監督さんの判断になるんですけど。

── アドリブが来たらこうやって返そう、などは考えるんでしょうか?

そうですね。できる限り、アドリブが来たらアドリブで返したいですね。テストの時にやってくれればいいんですけど、本番で突然アドリブを入れてくる方もいるので、その時にうまく受けられないと「悔しい!もうちょっとうまい返しができたんじゃないか」って思ったり。シリアスなお芝居とはまた違う感覚の台詞まわしになったりということも、往々にしてありますね。

── 先ほども頭の切れる女性の役が多いというお話がありましたが、もっと違う役を演じてみたいとか、型にはめないでほしいと思うことはありますか?

若くてキャリアが浅かったころは、ガンダムとか攻殻機動隊のように「戦う強い女性」の役がとても多くて、そうかと思うと小さな子供の優しいお母さんの役をいただいたり、演じるキャラクターが二極化していた時期がありました。その時は、その間にある色んな役を演じられるような声優に成長していけたらいいなと考えていました。

── そういうことができたと思った役や作品はありますか?

今回放送していただく『ミラクル・ニール!』はコメディ作品でもあり恋愛を主軸としたストーリーなので、そういう役をいただけるようになったということもありますし、『アンダーワールド』の頃からやらせていただいているケイト・ベッキンセールや、ニコール・キッドマン、エリザベス・シューなど、女優さんたちが色んな役を演じることで、私も彼女たちに導かれて色々な役をやらせていただけるようになったのかな、と感じています。

── 声優のお仕事を続けていく中で、悩んだりスランプに陥ったことはなかったんでしょうか。

本当に幸運なことに、デビューしてからずっとお仕事が絶えることなく続けさせていただいていて、毎日毎日なんとか精一杯演じるということを20数年間繰り返してきました。ですので、スランプとか壁がなかったというよりは、そういうことを考える余裕すらなかったというほうが正しいのかもしれません。

── 田中さんの声はアメリカ人女性にとてもマッチしていると感じます。アメリカ人の役と日本人の役とでは声の出し方を変えるなど、何か意識されていますか?

もともと私は、お芝居をやる仕事に就きたいというところから声優を志しているので、実は自分の声をいいと思ったことがないんです。声優のお仕事は、池田昌子さんや武藤礼子さんのような、いわゆる本当に美しい声を持つ方が就く職業だと思ってきたんですね。私は声も低いし、綺麗な声とは程遠いので、お芝居を認めてもらうことで、なんとか声優という仕事の活路を見出そうと考えて一生懸命仕事をしてきました。昔は、美しい声の声優さんが美しいヒロインの声を吹き替えるということが王道でしたが、ハリウッドでも時代の流れによって、美しいだけじゃない強い女性が社会でどんどん活躍するような作品が作られるようになり、私はそういう時代の流れにうまく乗せていただいたんじゃないかと思っていて、そういう女性の役をやらせていただく中で、自然と今のようなしゃべり方だったり、田中敦子としての演じ方みたいなものが作り上げられていったように思います。

── 声優として自信がついたと感じるきっかけになった作品はありますか?

今も自信はありません(笑)。役者の仕事というのは正解がないので、「これで大丈夫かしら」と毎日思いながら精一杯やるしかないんです。幸運なことに、長く続くシリーズ作品にたくさん巡り合うことができました。「フレンズ」や「犯罪捜査官ネイビーファイル」、「コールドケース」、「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」なんかもそうだし、こうした状況をとても幸せだと思っています。長く続く作品をやらせていただくということは、この役は最後まで自分がきちんとやり遂げるしかないんだ、という意識が生まれて自分を奮い立たせてここまで来られたんだと思います。もちろん、「攻殻機動隊」の素子もそうです。

女性の憧れ、峰不二子を演じたい?

── そもそも、何がきっかけで芝居をやろうと思ったんですか?

実は、中学生から大学を卒業する頃までずっと演劇をやっていました。学生演劇ではありましたが、難解な作品や時代劇、新劇っぽいものなんかもやりました。でも大学卒業と同時に、演劇の世界からは足を洗ってきちんとした職に就き社会に出るべきなんだろうと思ったんです。男女雇用機会均等法が制定される前でしたので、女性は男性の下で事務職をするということが一般的だった時代です。大学を卒業して5年ほどはOLをしていたんですけど、次第に「これが私の本当にやりたい仕事なのか?」と疑問を持ち始めたんです。一生続けていける仕事をするには、好きなことを仕事にすればいい。好きなことってなんだろうと考えた時、一周まわってお芝居に戻ってきたんですね。どうせ転職するなら20代のうちに、と考えて声優になろうと思いました。

── お芝居と声優を並行してやっていたんですか?

いいえ、もうその時は声優になろうと思っていました。話が長くなっちゃうんですけど、私お芝居のほかに踊りもやっていまして、たまたま野沢那智さんの「薔薇座」っていう劇団にいらした声優の方と舞台で長くご一緒させていただく機会がありまして、「声優のお仕事って、峰不二子の声をあてるような、そういう仕事だわ」とイメージが湧いて。そこから声優という仕事に興味を持ち始めて、その方のお仕事の現場に連れて行ってもらったりとか、そういうところから始まりました。

── いま話題に出たのでお聞きしますが・・・峰不二子を演じたいと思いますか?

もうちょっと若かったらできたかもしれませんね(笑)。

── でも、(二代目峰不二子の)増山江威子さんは70代くらいまでやられています。

お若い頃からやられている作品なのでできるという部分もありますよね。
だけど、峰不二子って女性の憧れじゃないですか!ああいう風にスタイルが良くて綺麗で、男性を手玉にとって輝いているちょっと小悪魔的な悪女っていうのは、女性が一度は憧れる女性像だと思うんです。だから、たとえ虚構の世界でも演じられたら最高だなとは思います。ただ、ディレクターさんたちからは「敦子か~、あと30年若ければね」とか言われちゃうかもしれません(笑)。

── 長い吹替の歴史の中で、昔と今とで変わったことはありますか?

小さい頃に慣れ親しんできた吹き替えで思い出すのは「奥さまは魔女」。サマンサにずっと憧れていて、母に「お人形さんの髪形をサマンサみたいにして」ってせがんで困らせた記憶があります。
変わったことというと、吹き替えのドラマや映画の数は、昔に比べたら圧倒的に多くなってきていると思うんですよ。ムービープラスさんのようなCSチャンネルやBSチャンネルも増えて、たくさん放送もされています。私がデビューした頃は、新人が入って行ける場が少なかった時代でしが、今の若い方たちにはチャンスの場が広がって、声優が活躍できる場は増えたかなという気がします。
ただ、私が昔観ていた吹替作品「奥さまは魔女」や「チャーリーズ・エンジェル」などは声優さんたちのキャラクターとか個性の強さが半端じゃなかったなという気がしているんですよね。彼らの個性やお芝居で作品をひっぱっているという印象が強いです。昔はビデオがなかったので、カセットテープに音声を録音して、その声だけを聞いてもお芝居が成り立つし、その場面が思い浮かぶ。それだけ濃厚なお芝居とキャラクターが前面に押し出されていたんですね。今の若い方はみなさん、とても器用なんですよね。寸分の狂いもなく、ぴったり口に合わせたり表情に合わせたりっていうことは、とても上手にされるんですけど、そこから先の強烈な個性を出していける人だけが、長く続けられるし生き残っていけるんだと思います。今後の吹替作品をひっぱっていくには、そういう人たちが育っていくことがこれからの未来を明るくしてくれるのかなと思います。

── 昔はテレビで一度しか放送しないことが前提だったこともあり、比較的自由に吹替版が制作されていました。その反面、今は本国チェックが入ったりすることも多く、声優の自由な演技が求められなくなっていると感じることはありませんか?

それもあるかもしれませんね。演じる側としては「どこまではみ出したらいいのか」が計れないスタジオのあり方になってしまっている部分もあるのかなと思うと、若い方たちにはかわいそうな展開になってきているのかもしれません。ただ、チャレンジすることはできますよね。私たちの仕事って、テストをやってから本番を収録するという形が鉄則なので、テストである程度はじけてみて指摘されたらもう少し抑えるとか。養成所時代に先生からよく言われたのは「大きい芝居を小さくすることは意外と楽だけど、小さい芝居を大きくしていくことはとても大変なんだよ」ということ。だから、勇気をもって自分を表現してみるということも、役者の技量のひとつですからね。チャレンジ精神を忘れないで欲しいなって思いますね。声優は縁の下の力持ちだからこれでいいんだ、飛び出ない方がいいんだという風には思い込まないで欲しいなと思います。

── タレントが吹き替えることと、声優が吹き替えることの違いについて

タレントさんにはタレントさんにしかできない吹き替えがあって、声優には声優にしかできない吹き替えがあります。そこはもう相容れないというか、まったく別のことをしているんだなという気がするんです。分かりやすくいうと、顔が浮かぶか浮かばないかという違いですね。映画を観ていてタレントさんの顔が浮かぶのがいいという人もいるし、声優は顔が浮かばなくて画面に集中できるからいいって言ってくださる方もいると思うし、そういう違いだと思います。例えば視聴率獲得とか、劇場なら集客とか、マスコミ宣伝活動とか、タレントさんにはそういう私たちにはなし得ないことをやっていただいていますし、個性という意味では私たちにないものを表現できる、それがタレントさんの才能(=タレント)だと思うので、そういう違いかなと思います。どちらが良いとか悪いとかではないと思います。

── 声優としての抱負を教えてください。

先日「金曜ロード Show!」で放送する『ジュラシック・ワールド』の新録制作に呼んでいただきました。もちろん、それまでビデオグラムに収録されている吹替映画を放送することはあったと思うんですが、新録は7年振りと伺いました。「そんなに長い間作られていなかったんだ!」と思いまして。だって、私たちは毎週のように○○劇場や○○ロードショーで放送する作品を吹き替えていたんです。今回「吹替王国」で放送する『インビジブル』も、日曜洋画劇場で放送した作品ですしね。7年振りに制作された『ジュラシック・ワールド』の吹き替えメンバーには、仲間由紀恵さんをはじめとするタレントさんがいらっしゃいましたけれど、この中に私を起用していただけたことは、とても新鮮に感じましたし認めてもらえたのかなという気持ちがしました。すごく嬉しかったです。タレントさんにしかできないことがたくさんあるけれど、そういう中でも、常に同じ土俵で戦えるような自分でいたいと感じました。悔しい思いをすることもたくさんあるけれど、「自分がここにいる」ということを伝えたいし、「ここにいられることが幸せ」と思える現場にたくさん巡り会いたいなと思います。

── 最後に、「吹替王国」を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。

今回放送していただく4作品は、それぞれいろんなジャンルから選んでいただいたバラエティに富んだラインアップになっています。20年以上前にやらせていただいたキャラクター素子を演じた『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』があり、テレビ放送用に収録した『インビジブル』があり、最近DVDパッケージ用に収録した『ミラクル・ニール!』があり・・・。役柄も含めて、色んなバージョンの私の吹き替えを楽しんでいただけたら幸せです。そして役だけでなく、20数年前の「攻殻機動隊」から今に続く田中敦子の歴史みたいなものもあわせて注目していただけると、より一層「吹替王国」を楽しんでいただけるんじゃないかと思います。ぜひ、ご覧ください!

次回予告
2018年2月は浪川大輔さんの吹替作品を特集します!
イライジャ・ウッド、ヘイデン・クリステンセンなどで有名な浪川大輔さんの吹替え作品が登場。
ぜひご期待ください。

作品詳細
2017年12月23日(土)13:00~ 4作品連続放送

『リーガル・マインド ~裏切りの法廷~【日本語吹替版】』
ケイト・ベッキンセール

12月23日 13:00放送

ケイト・ベッキンセール、ニック・ノルティの共演で贈る法廷サスペンス。人生の再起を懸けて腐敗した法システムに挑む女性弁護士を描く。

詳細を見る

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』
草薙素子

12月23日 15:00放送

ハリウッドで実写リメイクされた押井守監督のSFアクション・アニメ。サイボーグの草薙素子率いる攻殻機動隊と国際的ハッカーの対決を描く。

詳細を見る

『ミラクル・ニール!【日本語吹替版】』
ケイト・ベッキンセール

12月23日 16:45放送

サイモン・ペッグ主演、声優としてロビン・ウィリアムズやモンティ・パイソンのメンバーが参加したSFコメディ。宇宙人から全知全能の力を与えられた男の奮闘を描く。

詳細を見る

『インビジブル【地上波吹替版】』
エリザベス・シュー

12月23日 18:30放送

透明人間になった天才科学者の悪意の暴走を描くSFスリラー。監督はポール・ヴァーホーヴェン。主演はケヴィン・ベーコン。

詳細を見る

プロフィール

田中敦子(たなか・あつこ)

11月14日生まれ。群馬県出身。
低めで艶やかな声色が特徴で、頭の切れるスマートな女性や、戦う強い女性の役を多く担当。
アニメ作品はもちろん、映画やドラマでハリウッド女優の声を多く担当しており、ニコール・キッドマン、ケイト・ベッキンセール、ジュリア・ロバーツなどを務める実力派としても知られている。

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