TV FESTIVAL DE CANNES|日本オフィシャル・ブロードキャスター|カンヌ映画祭スペシャル2015

5.24[sun]第68回カンヌ映画祭受賞結果発表!

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Local Report|現地レポート

まつかわゆま

2015/06/08 01:55:09 UP

メキシコ麻薬戦争を舞台にした警察ミステリー『シカリオ(原題)』

『プラダを着た悪魔』に出てきたときはよもやこんなアクションもこなす女優になるとは思わなかったエミリー・ブラント。彼女が演じるケイトはFBIの捜査官なのだが、抜擢されてメキシコ麻薬カルテルに対する秘密捜査に加わることになる。女性であることはすでに問われなくなっているけれど、強引な捜査には良心の呵責を感じてしまうナイーブさは残っている、という役柄。
「タフな女性だけれどこの事件を通じてダメージを受けるのです。それでもプロとしてサバイブしようとするんですね。彼女にとって人生最悪の三日間を描いた作品だと思います。ケイトは仕事としてFBIの仕事をこなすけれど、ごくノーマルなモラルなどを持っている普通の女性なんです」

危険中毒のような捜査官たちを演ずるのはジョシュ・ブローリンやベニチオ・デル・トロといった濃ゆい面々。がん首ならべていると、怖い…。
監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。どんでん返しに次ぐどんでん返しが得意な監督だ。
「僕は人間のグレイ・ゾーンを描くのが好きなんだ。僕は脚本家としてはのんびり書く遅書きの脚本家なもので、『プリズナーズ』の後ではよほど強いインパクトのある題材で無いと取り掛かる気になれなかったんだ。それでエージェントに何かないかな、と聞いたら勧めてくれたのがメキシコの麻薬組織とアメリカ政府の戦いというモチーフだった。ロジャー・ディーキンスとの仕事も魅力だったしね。エイミーが演じてくれたケイトはgood ガールなんだけれど、そのままではいられない状況になる。それでも彼女の中にはgoodについて考えるところが残っているんだね。そんな複雑さをよく演じてくれたと思う」

現地レポーター

マドモワゼル・ウオ子(特派員)
マドモワゼル・ウオ子(特派員)

性別は女。5月9日生まれ、神谷町出身。丸の内某ビル内水槽在住。カンヌ映画祭暦10年目!今年も不屈の精神でレポートに挑むわよ。チャームポイントは大きな瞳とバサバサなまつ毛。欠点は面食い。イケメンを見るとついつい目がハートに。好きな映画は「ズーランダー」。

立田敦子(映画ジャーナリスト)
立田敦子(映画ジャーナリスト)

大学在学中に編集&ライターの仕事を始め、映画ジャーナリストへ。「エル・ジャポン」「フィガロ」「GQ JAPAN」「すばる」「In Red」「キネマ旬報」など、さまざまなジャンルの媒体で活躍。セレブリティへのインタビュー取材も多く、セレブの美容・ファッション事情に精通していることでも知られる。

石津文子(映画評論家)
石津文子(映画評論家)

a.k.a. マダム・アヤ子。足立区出身。洋画配給会社、東宝東和に勤務後、ニューヨーク大学で映画製作を学ぶ。現在「CREA」「ELLE JAPON」「キネマ旬報」ほかに執筆。また作家の長嶋有氏と共に映画トークイベント「映画ホニャララ はみだし有とアヤ」を開催している。好きな監督はクリント・イーストウッド、ジョニー・トー、ホン・サンス、北野武、ビリー・ワイルダーら。

まつかわゆま(シネマアナリスト)
まつかわゆま(シネマアナリスト)

演劇に明け暮れた大学卒業後、女性誌編集者を経て映画ライターに。映画から時代を読むシネマアナリストをめざし、雑誌・テレビ・ラジオ・ウェブなどに書いてしゃべって四半世紀を超えました。東放学園講師など、先生業も。現在、大学院でドキュメンタリー映画を研究中、第三の青春を謳歌しています。著書に『映画ライターになる方法』(青弓社)、『シネマでごちそうさま』(近代映画社)など。

まんねん(特派員)
まんねん(特派員)

大学卒業後、約10年間TVCM制作に携わり、その後ムービープラスへ。自称映画好き。今年痺れたのは『セッション』。最近は、ダルデンヌ兄弟やテリー・ギリアム監督にインタビューするなど。7年ぶりにカンヌへ参戦。