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第67回カンヌ映画祭はトルコ映画にパルムドール!河瀬直美監督は受賞逃す

2014/05/26 12:50
パルムドールに輝いた「Winter Sleep」チーム
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パルムドールに輝いた「Winter Sleep」チーム

photo by Tim P. Whitby/WireImage

 [映画.com ニュース] 第67回カンヌ映画祭の授賞式が5月24日(現地時間)、開催され、パルムドールには下馬評の高かったトルコのヌリ・ビルジュ・セイランによる「Winter Sleep」が輝いた。河瀬直美の「2つ目の窓」は受賞を逃した。

 河瀬監督はこの結果を受けて、「さすがにカンヌだなと。自分が全身全霊をかけた作品が賞を受賞できなかったのは、また新たな宿題を頂いたような気持ち。この先もいままで以上に努力をして、素晴らしい作品をこの世に生み出していきたいと思います」と語った。またセイラン監督は、昨年のイスタンブールでの暴動で若い人々が命を落とした事実に触れ、「この賞を彼らに捧げたい。より良い未来を目指して犠牲となった彼らの存在はわたしたちに多くのことを示唆してくれた」と、その勇気を称えた。

 映画祭の後半に上映され評価の高かった「Foxcatcher」は、ベネット・ミラーが監督賞を受賞。同じく人気だったグザビエ・ドランの「Mommy」は、ジャン=リュック・ゴダールとともに審査員賞を分け合った。83歳のゴダールと、若干25歳のドランが同賞を分け合ったのが興味深い。審査委員長のジェーン・カンピオンは2作について、「ドランの作品はとてもオリジナルでみせられた。天才的な監督。ゴダールはその自由な映画のフォームに、監督として覚醒させられる思いがした」と評した。

 その他の受賞は、グランプリをイタリアの新鋭アリーチェ・ロルバケルのドキュメンタリー・チックな作品「The Wonders」、脚本賞をロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフのポリティカルなテーマが光る「Leviathan」が獲得。男優賞には、マイク・リーの「Mr. Turner」で抑制のきいた演技を見せたベテランのティモシー・スポール、女優賞にはデビッド・クローネンバーグの「Maps to the Stars」でハリウッドセレブの不安定な心情を演じきったジュリアン・ムーアが輝いた。その一方で、下馬評の高かったダルデンヌ兄弟の「Two Days, One Night」は無冠に終わった。

 今年は審査員の過半数が女性で、女性監督として唯一「ピアノ・レッスン」でパルムドールを受賞しているカンピオンは日頃から映画業界における女性の立場に敏感なだけに、受賞にもそれが影響を与えるのではと予想されていた。だが蓋を開けてみれば、「性別で判断をしたわけではなく、あくまで平等に、すべての作品をリスペクトした。審査員メンバーで十分なディスカッションを重ねた」という言葉通り、サプライズの少ない、バランスのとれた結果に落ちついた印象だ。(佐藤久理子)

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