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第67回カンヌ映画祭開幕!N・キッドマン、モナコ王室ボイコットについて言及

2014/05/15 12:35
オープニング作品「グレース・オブ・モナコ」のニコール・キッドマンら
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オープニング作品「グレース・オブ・モナコ」のニコール・キッドマンら

写真:UPI/アフロ

 [映画.com ニュース]第67回カンヌ映画祭が、5月14日(現地時間)に開幕した。オープニング作品に選ばれたのは、ニコール・キッドマンがグレース・ケリーに扮した「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」(アウト・オブ・コンペティション)。キャリアの絶頂にあったケリーが1956年にモナコのレーニエ3世と電撃結婚し、引退した後、夫への微妙な思いとカムバックの夢の狭間で揺れる時期に焦点を当てた。モナコのアルベール二世から「史実とは違う」と批判され、カンヌ上映ボイコットを呼びかけられるなど、映画祭開幕前から話題になっていたものだ。

 会見でこの件について感想を尋ねられたキッドマンは、「残念ですが、(彼らの)気持ちは理解できます。でも本作にはファミリーを批判する意図はありませんし、完全な伝記とも違う。自由に作られたものです」とコメントした。映画は、当時税金問題で揉めていたフランスとモナコの政治的背景にも触れながら、数奇な運命を生きたケリーの女性としての生き方を見つめた、ドラマティックで見応えのあるものになっている。

 今回は、ニューヨークのホテルにおけるセクハラ事件で話題になった政治家ドミニク・ストロス=カーンをモデルにした、ジェラール・ドパルデュー主演の「welcome to New York」も追加で招待上映が決まったため、もっぱらゴシップ面で注目度の高い幕開けとなった。コンペティション部門では、デビッド・クローネンバーグがロバート・パティンソンら豪華キャストを集めハリウッドのセレブリティ社会の闇に迫った「Maps to the Stars」と、フランスの若手俳優ギャスパー・ウリエルが、デザイナー、イブ・サン=ローランのもっとも過激な時代を描いた「Saint Laurent」もそのカテゴリーに当てはまる。

 今年のコンペ作品は18本。ケン・ローチやダルデンヌ兄弟らパルムドール受賞組と、「アーティスト」で注目されたミシェル・アザナビシウス、カナダのグザビエ・ドラン、「マネー・ボール」のベネット・ミラーら新参組が混ざった。さらにジャン=リュック・ゴダールの4年ぶりの長編「Goodbye to Language」、自らパルムドール奪取宣言をした河瀬直美の「2つ目の窓」の行方も大いに気になる。

 審査員メンバーは、審査員長のジェーン・カンピオンを筆頭に強い女性が目立つ。キャロル・ブーケ、ソフィア・コッポラ、「別離」のイラン女優レイラ・ハタミ、「シークレット・サンシャイン」でカンヌの最優秀女優賞を受賞したチョン・ドヨン。男性陣はウィレム・デフォー、ガエル・ガルシア・ベルナル、「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン、ジャ・ジャンクーの4人で、合計では女性が過半数に。カンピオンはウーマンリブとしても知られるだけに、それが受賞にどう影響を及ぼすか興味深い。結果は24日夜の授賞式で明らかにされる。(佐藤久理子)

【作品情報】
グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

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