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問題だらけだったアンクル・カー (2003.9.29)

『0011ナポレオン・ソロ』の第3シーズンには、アンクル特製の車が登場した。ベースになったのは、AMTという会社がデザインしたピラニアという車。サーモプラスティックで作られた2人乗りのスポーツカーで、車高が低く、上方に開くガルウィングが特徴的な車だ。その車に6気筒の飛行機用のエンジン、レーザー・ビーム砲、ロケット発射台、マシンガン、パラシュート、プロペラ、レーダー、などのハイテク装置(もちろん装飾)が取り付けられ、アンクル・カーは完成した。

しかし、この見かけは華麗なアンクル・カーは実は問題だらけだった。エンジンはなかなか、かからない、バッテリーは常にダウン、装置もすぐ止まってしまう。何も問題なく走れるのはたった数メートルほどだったらしい。しかも常にオイルを漏らしながら走っていたため、オイルの後をたどっていけば、スタジオ内で車がどこにあるかがすぐにわかったという。さらに車高が約114センチと低かったため、ボーンとマッカラムが急いで乗り降りするのがとても困難だった。この車は『アンクルの女』("The Girl from U.N.C.L.E.")でも使用されたが、スカートをはいた主演のステファニー・パワーズにとって、この車の乗り降りは、より一層たいへんだったようだ。

こうした問題の数々により、アンクル・カーは『0011ナポレオン・ソロ』では数話に登場するにとどまった。しかし、少なくとも番組の中に登場するアンクル・カーはそんな問題など微塵も感じさせない輝きを発していた。その斬新なスタイルと夢のような装備に魅せられたファンも多かったことだろう。当時、アンクル・カーのプラモデルが発売され人気を博したことがそれを証明している。またモデルとなった車、ピラニアを、修理・メンテナンスを続けながら未だに保有している熱狂的なファンもいるという。

こうした「小道具」の域をはるかに超えた小道具もまた『0011ナポレオン・ソロ』の魅力の一つだろう


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